京ノマドママの不妊治療ブログ

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【体外受精】スケジュール・出産率・副作用の実際のところ

病院が月1回開催している体外受精の説明会に行ってきました。

実際のスケジュールや出産率、副作用等が聞けて有意義な内容だったので、まとめてみました。

  

1 体外受精の適応

以下①~⑦の場合に適応されます。

①卵管閉塞

子宮内膜症

③高度乏精子

④抗精子抗体

⑤原因不明不妊

PCOS(多嚢胞性卵巣)で少数排卵誘発が困難な場合

⑦パートナーが単身赴任の場合

<留意点>

 体外受精は現時点では知能、発達などに自然妊娠の子供と差はないと考えられています。

 しかしながら、歴史が浅い(体外受精は1978年~、顕微授精は1992年~)ため、子供の発がん率など長期的にどのような影響を及ぼすかについては、まだ判明していない点もあります。

 

2 実際のスケジュール

排卵誘発

 1回の採卵で複数の受精卵を得るために排卵誘発を行い、複数の卵を成熟させます。

 排卵誘発方法は、卵巣に残っている卵の多さをAMH血液検査で調べ、その結果によって決定します。

卵の数
AMH値
かなり少ないⅠ
AMH<1
やや少ないⅡ
1<AMH<2.5
正常Ⅲ
2.5<AMH<5
多いⅣ
5<AMH
ロング法
アンタゴニスト法
ショート法 × ×
低刺激法

<補足1>

 Ⅰ 卵がかなり少ない場合は、強い刺激でも弱い刺激でも結果が変わらないので、経済的に負担が少ない低刺激法がおすすめ。

Ⅱ 卵がやや少ない場合は、強めの刺激(ショート法)が効果的。

Ⅲ 卵の数が正常の場合は、通常の刺激法(ロング法・アンタゴニスト法)が効果的。

  ショート法はOHSS(卵巣過剰刺激症候群)の危険性があり、不適切。

Ⅳ 卵の数が多い場合は、OHSSを避けるために、低刺激法かアンタゴニスト法が安全。

 

<補足2>

 ちなみに、私はAMH値が9.3だったので、Ⅳの卵が多い場合に該当し、アンタゴニスト法を受けました。   

 また、それぞれの排卵誘発方法については、下記のホームページが詳しいです。  

体外受精の排卵誘発法・スケジュール・利点一覧|不妊診療|大阪 銀座 医療法人オーク会

 

採卵

 排卵直前の卵子を卵巣から採りだす操作。静脈麻酔下で、超音波断層法で卵巣を観察しながら膣から細い針で卵胞に刺して、その中にある卵子を吸引します。

 私は静脈麻酔がきれた中で採卵したので、とっても痛い思いをしました…。体験談は、また後日記事にしようと思います。

 

精子の採取と受精

 採卵ができたら、パートナーにマスターベーションで採精してもらいます。

 病院では、その中から良好な精子を集め、卵子が培養されている試験管の中に入れます。

 なお、採卵当日の採精が難しい場合は、前もって採精しておき、凍結保存しておく必要があります。

 

授精卵の培養

 1日目(採卵の翌日):受精を確認

 2日目:2~4細胞に分割

 3日目:6~8細胞に分割

 4日目:桑実胚

 5~6日目:胚盤胞に育つ

 胚の形態のグレードについては、後日記事を書こうと思います。

 

胚の移植

 発育が良好な1個の胚を選び、細いチューブで子宮に戻します。

 なお、多胎妊娠は早産等の合併症が多いので、基本的に1個、最大でも2個しか移植してはいけない決まりです。余った胚は凍結保存。

 

胚の着床に備えての子宮内膜の準備

 子宮内膜を刺激するために、採卵翌日から黄体ホルモン剤を使用します。妊娠の判定は採卵後15~18日目頃に行います。

 自然排卵周期に移植する方法もありますが、私が通院していた病院では、通院回数が少なくてすむホルモン補充周期での移植を優先していました。

 

3 胚の凍結保存

 胚移植後に胚が余分に残った場合、凍結し、-196℃で保存します。

 凍結胚を融解したときの変性率は3%以下になっていますが、まれに変性することがあります。

 

4 顕微授精

 ①高度乏精子症のケースと②受精障害(過去に一般の体外受精で受精率が極端に低かった)のケースに、顕微授精を行います。

※各病院によって適応は異なりますが、私が通院していた病院では、顕微授精は必要最低限の場合に実施していました。

 

5 出産率  

 出産率は、年齢が高くなると低下していきます。

 また、胚移植あたりの出産率よりも、採卵あたりの出産率をみたほうが正確です。

 これは、採卵しても全員が良好胚を得て移植できるというわけではないからです。なので、採卵した人を分母として出産率を考えると、胚移植した人を分母とした場合と比べて、出産率は低くなります。

2012~201年採卵あたりの妊娠率・出産率

2014fig4

http://www.futari.or.jp/wp/?page_id=3609

<何回目の採卵で出産できるか>

 5回目くらいまでに出産することが多いですが、10回目ころで出産する場合もあります。

 一方で、10回を超えると出産することはまれになってきます

 私が通院していた病院では、採卵回数で3~5回くらいはトライしてみてくださいと説明されていました。 

 

6 副作用

①採卵時の穿刺に伴うもの:腸管の穿刺(非常にまれ)、出血、感染

②採卵時の麻酔によるもの:不快感、疼痛

③使用する薬によるアレルギー

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

※OHSSは、排卵誘発の副作用で、卵が多数発育すると、卵巣に水がたまる、腹水がたまる等の症状が現れます。採卵後1週間程度、その症状がみられます。そのときに妊娠すると、重症化・長期化するため、多数の卵が得られた場合、胚移植をすぐに行わず、良好胚をすべて凍結保存し、1か月卵巣を休ませてからあらためて胚移植をします(全胚凍結)。

 

 

関連記事です。

 採卵のレポートです。麻酔については医師とよく相談することをお勧めします。

nomadomama.hatenablog.com

 

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